手相でプラス

仕事や恋愛、結婚、健康など人生を幸せに導くブログです。

手相からの物語 人差し指と中指に伸びる感情線を持つ

f:id:sujya:20181013212232j:plain
 感情線の先が人差し指と中指に入りこむタイプは正義感が強く曲がったことが大嫌い。不正が許せないし異性関係でも浮気や不倫は絶対許せません。
人の好き嫌いがはっきりしています。

 これからの物語はこの手相を持つスーパーサワダのレジの責任者、竹下泰子の物語です。
竹下泰子は午前中に来店したお客さんのわがままに怒りを覚えていた。その時の店長小坂の対応も不満に思い小坂に不満をぶつける。正義感の強い性格が良いところもあるが、行き過ぎには注意しないと、人付き合いで失敗するかも。

 


 昨日の大雨で買い物に来ることが出来なかったお客様が今日の午前中に集中しているようだ。朝からお客様が多くレジは大混乱していた。

 店長の小坂司郎もレジ周りで買い物かごを片付けたり、お客様を案内したりと大忙しだ。

「いらっしゃいませ、ありがとうございます。こちらのお荷物は、重たいので、あちらまでお運びいたしますね」

「ちょっとー」

 小坂の背後から、低い声が聞こえた。
 小坂が振り返ると、年配の女性客が、眉をつり上げて近付いてきた。
 髪の毛はライオンのたてがみのようにボリュームがあり紫色をしている。目のまわりはピンクなのか紫なのかよくわからない色で彩られている。三白眼で睨み付けられ浅井は少し圧倒された。
「あたし、急いでるの、先にレジをやってちょうだい」
 女性客はそう言うと、買い物かごを浅井の胸元に押し付けた。
「申し訳ございません。少し混雑しておりまして、あちらにお並びいただき、もうしばらくお待ちいただけますか」
 小坂は深々と頭を下げて、レジの一番後列へ案内しようとした。
「混雑していることくらい、見ればわかるわよ。だから、あなたにお願いしてるんじゃない。あなた店長でしょ。なんとかしなさいよ」
 女性は小坂の名札を見ながら捲し立てた。
「あっ、はい」
 小坂は眉間に皺が入りそうになったのを堪え、口角を上げた。サービスカウンターを見ると空いているようだった。レジ責任者の竹下がいる。サービスカウンターにまわってもらおう。小坂はそう考えた。

「お客様、それではあちらで精算をさせていただきますので、あちらへどうぞ」
 小坂はサービスカウンターの方に手をかざし、サービスカウンターへ案内しようとした。
「あそこまで行かないといけないの」
 女性は面倒臭そうに言った。小坂はもう一度口角を上げてから、
「あちらなら、並ばずにレジ精算出来ますので……」
「あたし、ここにいるから、あなたがこれで支払い済ませてきてくれる」
 女性客は小坂の話しを遮り、そう言うと、派手で分厚い財布から1万円札を出して小坂に手渡した。
 浅井の表情が一瞬曇ったが、もう一度口角を上げた。
「はい、少々お待ちくださいませ」
 小坂は1万円札と店内かごを受け取り、足早にカウンターへと向かった。
「竹下さん、この商品のレジ精算をお願いします」
 小坂はカウンターの上に店内かごを置き、サービスカウンターに立つ竹下に言った。
 竹下は少し怪訝な表情を浮かべていた。
「これって、配送や進物用じゃないですよね。それならレジに並んでもらった方がいいんじゃないですか。ここのレジは配送と進物用ですから」
 小坂は口に人差し指をあてた。
「あちらのお客様がお急ぎのようなんで、ここで精算してあげて下さい」
 小坂は声のトーンを落として言った。
「でも、他のお客様はお並びいただいてますし、他のお客様に失礼じゃないですか」
 小坂は、また口に人差し指をあてた。
「あちらのお客様のご要望だ。すぐに精算してくれ」
 女性客は、腕を組んで小坂の方を見ていた。離れていてもイラついている様子がわかった。
「でも、それって……」
「いいから、早く精算しろよ」
 小坂は竹下の言葉を遮り、きつい口調で言った。普段温厚な小坂のきつい口調に、竹下は驚いた。
「わ、わかりました」
 竹下は小坂に言われた通りにレジ精算を始めたが、口元は歪んでいた。
「3760円ですけど」
 竹下は低いトーンで小坂に金額を告げた。
「じゃあ、これ1万円で」
 竹下は面倒臭そうに片手で1万円札を受け取り、小坂に釣銭とレシートを渡した。
「ありがとう」
 浅井は商品を袋に詰め、釣銭とレシートを持って、女性客の方へと向かった。
 女性客はスマホを手にして笑っていた。
 それを見た竹下は一段と口元を歪め、頬をふくらませた。
 小坂は女性客の横で、電話が終わるのを待っていた。女性客は小坂の気配に気付き振り向いた。
「それじゃ、また連絡しますわ」
 女性客はスマホを鞄に入れた後、小坂から、商品の入った袋と釣銭とレシートを受け取った。
「ありがと」
 女性客は、そう言って出口へと向かっていった。小坂は後ろから「ありがとうございました」と声を掛け、お辞儀した。
 竹下はその様子を見て、ため息をついた。